狂犬病ワクチン
犬や猫、その他の哺乳動物のすべてが罹りうる伝染病(人獣共通伝染病)です。ウィルス性の感染症で、一度罹ると現致死率ほぼ100%という恐ろしい病気です。
「狂犬病予防法」により、毎年1回の狂犬病予防注射の接種が飼い主に義務付けられています。狂犬病の発生を防ぐために、毎年必ず予防注射を接種してください。
※混合ワクチンと同時接種することはできませんので、間隔を空け、別々に接種することになります。
混合ワクチン
当院では犬で5種混合ワクチン、7種混合ワクチン、猫で3種混合ワクチン、5種混合ワクチンをご用意しております。
接種するワクチンは、ペットの年齢や飼育状況により変わってきますので、来院時にご相談ください。
なお、ワクチンでは、接種後の副反応やアレルギー反応が全く無いとは言い切れません。そのため、何かあった場合にすぐに対応できるよう、接種後30分位はペットの様子をよく観察してください。また、夜間での副反応の発症を防ぐためなるべく午前中の接種をお願いしております。
フィラリア予防について
フィラリアは、きちんと予防すれば確実に防ぐことのできる病気です。毎年、必ず血液検査を受けて、フィラリアに感染していないかどうかを確認し、予防薬を投与してください。この予防薬は、蚊が吸血して犬の体内に侵入してから1ヶ月成長した段階で投薬することで駆虫できる薬です。そのため、蚊が発生してから1ヶ月してから飲ませ始め、蚊が発生しなくなる1ヶ月後まで飲ませ続ける必要があります。
フィラリア予防薬には飲み薬の他に滴下タイプもあります。予防薬は、毎月1回投与します。毎月1日、毎月10日といった具合に、覚えやすい日を設定し、最後まで忘れずに飲ませるようにしてください。
ノミ・ダニ予防について
ノミやダニが「今ついてないから大丈夫」ではなく、つく前に「つかないように」予防してあげることが大切です。
また、昨今ではSFTS(重症熱性血小板減少症候群)とよばれるダニが媒介する人獣共通感染症の発生が報告されております。
ノミやマダニの駆除・予防策には、いくつもの効果的な方法が知られています。駆除剤のタイプによって効果に違いがありますので、獣医師に相談のうえ、ご自身のペットの状態に適した方法を選んでください。
当院では、フィラリアの予防とノミ・ダニの予防がまとめて行えるオールインワンのお薬をご用意しております。